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[一戸建て工事中のチェックポイント]
一戸建ての施工不良の原因は?リスクを減らすコツ


住まいを購入するときに「きちんと建てられているのか」「図面通りに作られているか」「欠陥ではないか」といった点で多くの方が不安に思われていることでしょう。

ホームインスペクター(住宅診断士)が実施する新築住宅の診断でも、施工不良・不具合は0にはなりません。

で は、建築現場ではなぜ施工不良が起きてしまうのか疑問をお持ちの方も多いと思います。中には意図的なものもありますが、実は意図せずに発生しているケース も。そこで、今回は一戸建ての建築現場を例にとって、ホームインスペクション事例から比較的多い原因のひとつをホームインスペクターが解説します。

住宅を建てる部品の知識不足で施工不良に

●下記写真は建物の基礎の配筋です。
基礎にアンカーボルトが埋め込まれています。
(写真は工事中のもので、青い矢印で示した部分が埋め込まれる部分です)

配筋に取り付けられているアンカーボルトの基礎への埋め込み長さは、土台用が250mm以上、ホールダウン用(柱など)が360mm以上と決められていますが、写真の太いアンカーボルトはホールダウン用で長さが足りていません。

実 はこのアンカーボルト、金物メーカーにて決めた長さが確保出来ていれば、埋め込み長さが短くても同等の性能があると認められたもので、特に問題はありませ ん。このアンカーボルトを使っている限りは施工不良になることはないのですが、住宅業界では品不足になったり、使い方が変わるということはよく起きてしま います。現場に入ってきたアンカーボルトがいつもと違うといったことが起こると、それが施工不良を引き起こすひとつの原因となってしまうのです。

ア ンカーボルトの知識がある方はいつもと違うものを見て、埋め込み長さがどれだけ必要なのか確認をしますが、気づかなければそのままいつもどおりに取り付け て、規定より短いために施工不良となってしまいます。気づかない理由は、変更したことの連絡漏れや納品時の製品チェック漏れ、知識不足などがあります。

住宅に限らず建築の工事には、このような建材、材料が一つの現場に何百・何千と多いので、見落とされて、施工不良が発生してしまうのです。決してあってはいけない事ですが、度々発生する原因の一つです。

このような見落としを回避する方法は、現場監督の知識や経験が重要ということになり、ベテランに頼む方が良いと言うことになりますが、一人に任せるとヒューマンエラーや健康状態、業務量に左右されてしまうこともあります。

リ スクを減らすためには、多数の目で現場をチェックする体制が必要でしょう。例えば、建築確認申請書や現場看板をみると多数の方の名前があることが分かりま す。その方々がどのように現場をチェックしていくのか、工事請負契約をされる前に工事のチェック体制を確認することでリスクを回避しましょう。

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