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[リフォーム・リノベーション チェックポイント]
上階でトイレを流す度に音が・・・リノベで解決できる中古マンションの音問題

中古マンションのリノベーションを検討している方が増えていますね。

実際にリノベーションをした方にお話を伺うと、「購入前は「性能はどうなのか」「欠陥がないか」といったことに関心があったのに、いざリフォーム・リノベーションの段階になると、新しくするお部屋の間取りやデザインに気を取られてしまった」との反省をよく耳にします。

リノベーションで大事なのは、見た目やデザインだけでなく、「性能の向上」も同時に考えなければいけません。竣工時には配慮されていなかったものも、今の技術で解決できるものがあるのです。

例えば、上階の水を流す音。

上階の住人がトイレに行く度に、なんとなくそれがわかってしまう・・というのはあまり気持ちがいいものでもありませんね。寝室に使っている部屋などでは、深夜の音は特に気になるかもしれません。

ここでは、中古マンションでありがちな「水の音トラブル」について、リノベーション時にぜひやっておきたい対策をご紹介します。

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上階の住人が水を流すたび、音が気になる・・・

共同住宅は上階から流れる水の排水管が住戸の中を通っていますので、完全に水音を遮断することは簡単ではありません。

しかし、最近の分譲マンションでは、極力水が流れる音が聞こえにくいような遮音対策が施されていて、音が気にならないようになっています。

中古マンションでもほんの少しの工夫で、排水音の遮音対策が可能です。

実際にどんなケースに、どんな対策をとればいいのでしょうか?

遮音対策を検討すべきケースとは?

<真上の階の排水管が天井裏にある場合>

写真は昭和40年代に建設されたマンションのリノベーション前の写真です。

20150223①

真上の階のトイレや浴室の排水管がこの部屋の天井を通って集合排水管につながっています。

既存の排水管には、配管が結露するのを防ぐ材料は巻かれていましたが、遮音対策用の建材は特に施されていません。

建設時期が昭和60年代(1985年頃〜)くらいのマンションになると排水管は自分の部屋の床下を通っていることが多いですが、それ以前に建てられた築年数が古いマンションでは下階の天井裏に排水管を通している物件は珍しくありません。

このタイプの場合、トイレやお風呂、洗面台、キッチン、洗濯機など上階の方が水を使うたびに排水音が聞こえる可能性があります。

<集合の排水管(排水縦管)が住戸内にある場合>

一部のタワーマンションや比較的築年数が浅いマンションを除き、ほとんどのマンションで各住戸の排水をまとめて流す排水縦管(たてかん)は住戸内にあります。

間取り図などでは「PS(パイプシャフト)」といった略号でその位置が明示されています。

20150223②

写真はリノベーション工事着手前の昭和50年代後半に建設されたマンションの一室です。赤い配管が排水縦管です。

当時は遮音材を巻くことが一般的ではありませんでしたから、内装を解体して出てきた排水管も例にもれず遮音材は巻かれていません。

最上階でない限り、この排水縦管にはその住戸より上にある全住戸の水が流されますから、かなりの頻度でここに水が流れます。

リノベーションで上階の排水音を解決するには

真上の階の排水管や排水縦管の流水音を軽減させるのに効果的なのは、「遮音シート」を配管に巻くことです。

20150223③

写真の黒いシートで、鉛が練りこまれた質量が重いシートで、配管に巻くと音が漏れにくくなります。

このシートを巻いても多少の流水音は漏れますので、更に遮音性を高める場合には、配管を囲む石膏ボード(壁や天井の下地材)を厚めのものにしたり、二重に貼るなどの対策を施すこともあります。

その住戸の状況により、遮音対策の案は複数考えられます。

物件購入前のホームインスペクション(住宅診断)のときや、リノベーション工事の打ち合わせのときなどに物件に合った遮音対策方法を専門家に相談してみましょう。

内装を大々的に変えるリフォーム・リノベーションのときこそ、中古マンションを若返らせ、住みやすい部屋に変える絶好の機会です。

間取りやデザインの検討とともに、遮音性を含め、性能の向上についてぜひお考えください。

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